華獄山東北寺誠心院と号する真言宗泉涌寺派の寺で、以前は「誠心院(じょうしんいん)」の呼び名で親しまれていましたが、戦後、先代住職の頃から「せいしんいん」と呼ばれるようになりました。
関白藤原道長が、娘の上東門院彰子(藤原彰子)に仕えていた和泉式部のために法成寺の中、東北寺に建立したお堂(小御堂)が「誠心院」の起りとされています。
初代住職の和泉式部は、才色兼備としても有名な平安中期の代表的な歌人であり、勅撰集に収められている和歌は、実に二七四首にも及んでいます。
本堂内には、道長公が建立した本尊阿弥陀如来像をはじめ、和泉式部、藤原道長のそれぞれの像を安置しており、境内には式部の墓と伝える宝篋印塔(ほうきょういんとう)および式部の歌碑が建てられています。
その他境内には、天正年間誠心院の移築再建を担当した山口甚介一族の墓石、江戸時代の有名な俳人である池西言水の墓石と句碑が並んでいます。
初代住職の和泉式部にちなみ、知恵授け・恋授けにご利益があるといわれています。
観音様は、大慈大悲の観世音菩薩といわれ、人々の苦しみを取り、喜びを与えてくださるご利益があります。
特に誠心院では、和泉式部さんを偲んで、式部千願観音様を中心として百八の観音様が集う安らかな納骨永代供養の場として、ご案内申し上げます。
京都の中心地「新京極」にあります。
JR京都駅・阪急電車・京阪電車・地下鉄などの駅からも近く、立ち寄りやすいところです。